11月22、23日のバルセロナ旅行では、南国気分のタラゴナも芸術的なガウディもドメネクもちろん十分に堪能したのですが、やっぱり1番至福を感じたのは何を差し置いてもグルメ。そう、魅惑のスペイン料理の数々です。2日間で美味しい一品にたくさん出会いました。
まずはレストランで食べたスペインの生ハム。レストランの天井から100本以上あるのではないかと思わせるハムの塊がぶら下がっていて、その中から好きなものを選びます。濃い赤色ときめ細かなサシが特徴的な生ハムの代表格Jamon Iberico(ハモン・イベリコ)を注文。肉の旨みがワインにばっちりでした。
次に、魚介類の盛り合わせです。ロンドンでは新鮮なものにあまり出会うことができないので、少し、というか、かなり欲張って、大盛プレートをオーダーしてしみました。さすが港町バルセロナって感じの出で立ち。塩コショウしてオリーブオイルで炒めるだけというシンプルな仕上がりになっていますが、大満足でした。
そしてこちらはイカ墨入りのパエリア。魚介類がたっぷり入ったご飯をイカの墨で炊き上げるので、真っ黒です。見た目はイマイチかもしれませんが、これが実に旨い。魚介ダシにイカ墨の濃厚なコクが加わって、絶品です。個人的にはオーソドックスなパエリアよりこちらの方が好きかもしれません。
さて、ここまでの料理は全てレストランで食べましたが、スペインで忘れてはならないのが「Bar(バル)」の存在です。「酒場 + 喫茶店 + レストラン」といったイメージの場所で、レストランが閉まっている時間帯や軽く軽食を取りたい時に重宝されています。
造りは日本の居酒屋にとても似ていて、カウンタープラステーブル席がいくつかといった構成になっています。カウンター越しに食べ物や飲み物を指差して注文するも良し、テーブルでメニューを注文するも良し。とてもカジュアルで居心地抜群です。
このバルではTapas(タパス)というおつまみをお酒のあてに注文します。大体1皿2~6ユーロ(240~720円)くらい。まさに日本の居酒屋の小皿一品料理と同じで、たくさん注文してはみんなでシェアします。従ってたくさんの種類の料理を食べられて嬉しいのですが、それに加えて味がとても良いのでもうグルメ好きにはたまりません。
まずこれはタパスの代表選手、カタクチイワシの酢漬けです。オリーブオイルがたっぷりかけられているので見た目は少しオイリーですが、酢っぱくてさっぱりといけます。ビールとの相性ばっちり。
これはクリームコロッケ。ふわふわで中はとろーりとろける感じ。これもなかなか美味しかったです。
そしてフォアグラのソテー。塩コショウしてタマネギと一緒にオリーブオイルで炒めてあるだけなのですが、口に入れるだけで頬を緩めずにはいられない、それほどに旨かったです。噛み切ると旨味がぶわーっと広がります。
Zarzuela(サルスエラ)というさ様々な魚介類を煮込んだスペインのブイヤベース、オーソドックスなパエリヤ、ムール貝の煮込み、エビの素揚げ、などなど、他にもたくさん食べたのですが、スペイン料理、ほぼハズレはありませんでした。唯一口に合わなかったのがタパスの1つ、どこの部位か分からなかったのですが、豚の一部分を揚げてチップのようにしたもの。固くて少し臭かった・・・。でもこれだけ。温暖な気候にしてもそうですが、ロンドンから来ているので、より全ての料理が美味しく感じられたのかもしれません。
いずれにせよ、スペインは大のお気に入りとなりました。まだまだ見所がたくさんある国なので、近い内に絶対に再訪したいと思います。